Q 実用的で効果的なストリングスアレンジの方法(法則)はあるのでしょうか?
リオネル
(リオネル)
2015.09.18 作曲・編曲 ★5.0
私はDTMで音楽制作をしておりますが、
得意ジャンルは、ダンス、エレクトロ、ロック系アレンジなのですが、今後バラード系(きれいめ)も制作したいと思っています。
しかしバラード系で多用されるストリングスアレンジに私は苦手意識を持っています。
コーラスパートなら主メロの上下3度という基本があったり、ダンス系アレンジなら表キック裏ベースが基本、ロック系アレンジならサビの裏メロにリフレインを入れると格好良く仕上がる(これは好みでしょうか?)、など各アレンジの基本的な方法(法則)があるように思います。
もちろん、そこから調整をしていくことになりますが、アレンジ大枠の基礎を作る段階では、アレンジの方法(法則)に頼る部分が大きいです。
現状、ベースラインと同じ、あるいはベースラインと5度の関係でストリングスパートを制作していますが、いまいち盛り上がりを演出できていません。
ならばと、カウンターメロディーを作る要領で動いてみますが、「はまっている」のか微妙だったりします。
いろいろとバラード曲を聴いてみると、意外と動きも少なくシンプル(さらに効果的)なラインが多いようです。
もし、実用的で効果的なストリングスアレンジの方法(法則)があればアドバイス頂ければと思います。
よろしくお願い致します!
2015.09.23
ストリングス・アレンジについては、基本的に4パート(1st.Vn群、2nd,Vn群、Vla.群、Vc.群)
で考える事をお奨めします。
個人的に特に法則のようなものは無いのですが、アレンジを行う際、私は以下4つの要素を意識して
アプローチするようにしています。
1,コードの補強
2.対旋律(カウンターメロディ)
3.メロディの補強(メロディのユニゾンやハモり)
4.ストリングスならではの彩りを付加
これら4つの要素を、一曲の中にどのように散りばめるかがとても重要です。
(1.)についてですが、ベースが登場する曲では、チェロが低音を担当する必要はありません。
4パートの采配はキーボードの伴奏の右手(ベース以外)のボイシングが基本にし、
必要に応じてオープンとクローズを使い分けると良いでしょう。
(2.)カウンター作りは音楽センスが問われる作業です。メロディを邪魔する事無く、
曲を惹き立たせるラインを思い浮かべましょう。カウンターのライン以外のパートは、
コードの補強やカウンターのハモり等を担当しましょう。
(3.)は盛り上がり時に「みんなでやっている感」を出すのに有効です。
(4.)は、細かく動いてキラキラさせたり、効果音的なフレーズを盛り込んだりといった、
デコレーション的アプローチです。効果音的なアプローチも有効ですので、様々なアイデアがあるでしょう。
ストリングス各パートの使い方は、視覚的に捉えるのも上達の早道です。
ストリングスが登場するアーティストのビデオクリップなどで、どんなところでどのように使われているかを
確認してみる事をお奨めします。徐々にパートが増えて行くとカッコ良いとか、
ストリングスが登場しない部分がある方が、ストリングスによる盛り上がりが効果的に聞こえる等々、
いろいろな発見があると思います。
このような様々なアレンジのアイデアに出会う中で、徐々に自分らしいアレンジが出来るようになって行くでしょう。