プロ直伝!作詞講座〜その1〜(課題つき!)
プロ直伝!作詞講座 第1回
(課題は講師が添削・アドバイスをします)
講師:高瀬愛虹
★【作詞】と【作詩】の違い★
【作詞】は歌うための詞を書くことです。
文字数を気にせず詩を書くことは【作詩】です。
【作詞】は「音の数に合わせること」「歌いやすいこと」「聞き取りやすいこと」が基本となります。
また、【作詞】には、絶対的なルールはありません。
「必ずこんな順番で作らなくてはならない。」
「必ずこうしなくてはならない」という決まりはないのです。
【作詞】をしていると「良い歌詞」とはなんだろう?
と悩むこともあると思います。
1つ私の体験談をお話します。
過去に1つの曲に3パターンの歌詞を書いて、
3名に歌詞と曲を聴いてもらい、
「1番良いと思った歌詞」と「1番良くないと思った歌詞」
を選んでもらったことがありました。
すると1番良いと思った歌詞も、
1番良くないと思った歌詞も、
3名とも別のものを回答されました。
その理由も同時に答えてもらったのですが、
好みの違いが最大の要因でした。
このことからも分かるように、
「良い歌詞」とは人によって違い、
【作詞】に絶対的な正解はないということです。
特にこれからプロを目指す人には、
このことを分かっていて頂きたいと思っております。
目指す過程で「良い歌詞を書かなければ…」
「みんなに好まれる歌詞を書かなければ…」
「うまく行かないのは、自分が良い歌詞を書けていないからだ…」
と、自分自身を追い込んでしまうこともあると思います。
【作詞】とは正解のないものへのチャレンジであることは覚えておきましょう。
しかし、作詞家になれる人となれない人がいます。
正解はないけれど、世に出る作品と、
そうでない作品に明確に分けられる瞬間が存在します。
作詞の音楽サプリでは、
正解のない【作詞】の世界で、
今まで私が作詞家としてやってきた中で得た、
手法を教えていきたいと思います。
★メロディーに合わせて作詞をする★
早速ですが、音源を聴いて実際に作詞をしてみましょう!
(本コラム最下部に音源がありますので再生できます。)
音の取り方に決まりはありませんが、
初めて作詞をする人や、
音数が思うように取れない方にアドバイスがあります。
音源を聴きながら、メロディを五十音順に、
「あいうえおかきくけこさしすせそ…」で歌ってみましょう。
例えば「あいうえおかきー あいうえおー あいうえおかー」と、
歌えたとします。
お尻の言葉で、
き=7個目 お=5個目 か=6個目
であることが分かります。
このやり方ですと、
音源を聴きながら瞬時に音数が把握できて、
メモを取ることができます。
正の字で数字を数えるのと似たような発想です。
五十音は5つずつに分かれていて
あ・い・う・え・お かぁ・きぃ・くぅ・けぇ・こぉ さぁ・しぃ・すぅ・せぇ・そぉ
というように、
母音と子音の組み合わせで数が判断できるので
ラララと歌いながら指で数えたりするより便利だと思います。
また、音源を聴きながら、
音数をAメロからサビまですべて取って、
下記の例のように作詞をする紙の左端にメモを取ると、
全体が分かってストーリーも展開しやすいです
※実際に作詞をするスペース
7・5・6( 【Aメロ】
7・5(
------
7・5・6( 【Aメロ’】
7・5(
――――――
3・3・5( 【Bメロ】
8・5(
――――――
5・5・5( 【サビ】
9・7(
例は4ブロックに分かれていますが、
上からAメロ、Aメロ’、Bメロ、サビの順です。
左側に音数を書くと右側にたくさん詞を書いていけます。
1度書いて「何か違うなー」と思ったときに、
別案を隣に書くことも出来るので、
右側が空いている方が便利です。
このやり方は私の独自のスタイルなので、
皆がやっているものではありません。
最終的にはご自身のやりやすいスタイルをみつけてみてください。
また、ヘッドホンがあると音数を聞き取りやすくて便利です。
電気屋さんなどで安いものは1000円くらいから売っています。
★「歌いやすさ」と「歌詞の聞き取りやすさ」★
音数に合わせて作詞することと同じくらい、
この2つは大切です。
せっかく作っても歌いにくかったり、
歌詞が聞き取りにくくては台無しです!
そのため、
音源を聴きながら実際に声に出して、
歌いながら作詞をしてみましょう。
メロディーによって同じ歌詞でも歌いやすかったり、
歌いにくかったりすると思います。
基本的に長く伸ばす音に、
小さい「っ」と、「ん」は歌いにくいので注意しましょう。
以上になりますが、
今回綴ったことが基本中の基本になりますので、
初めて作詞をされる方も頑張ってチャレンジしてみてください。
★今回の課題★
下の課題曲に合わせて、自作の歌詞をつくってみましょう。
テーマは自由です。
課題は質問フォームから投稿して下さい。
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