プロ直伝!作詞講座〜その5〜「2番の書き方」

プロ直伝!作詞講座⑤「2番の書き方」
講師:高瀬愛虹 
(最後に課題があります。講師が添削とアドバイスをします!)

★はじめに★

1番は書けるけど、フルコーラスを書くのは苦手という方、いらっしゃるのではないでしょうか?
”コレ”というきまりはありませんが、スムーズに作詞が出来るように今回は、2番の書き方のテクニックやコツについてご紹介していきます。


★1番で使ったフレーズを活用する★

特にサビ頭などで多いですが、1番で使ったフレーズと同じフレーズや似たようなフレーズを使うテクニックです。もちろんサビ頭も限らず使えます。
例:1番「夏のバケーション」2番「夢のロケーション」などのように。
このテクニックを使うことで全体にまとまりが出て覚えてもらいやすくなります。


★物語の時間軸に合った構成で2番を作る★

例えば「シンデレラ」を歌詞にしたとします。
1番はお城に行くまで。1番のサビで王子様と出会う。2番からはお城での舞踏会の様子。
童謡のように歌詞のストーリーが展開するものは分かりやすく、書き手としても書きやすいです。


★1番と2番でシチュエーションを変える★

特例えば1番では同じ車に乗っていて、2番では海に寄り道をする。
同じ場所でストーリーが展開するよりも、聞き手に色んな印象を与える事ができます。
書き手としてもずっと車内でのフレーズを考えるよりも書きやすいかと思います。

どうしても2番が書けない!フレーズが出てこない!そんなときは!?
ここからは、そんなピンチを切り抜けるテクニックを紹介します。


★フレーズをたくさん用意して構成を組んでから書き始める★

こちらは事前に問題を回避するためのテクニックになります。
書き始める前に「これだけのフレーズがあれば、フルコーラスの歌詞が書ききれるだろう・・」
と思えるくらいまで用意します。このとき用意するフレーズの音数は気にしなくても大丈夫です。

そして、それらのフレーズを元に全体の構成を考えます。
その後に構成に合うように事前に考えていたフレーズを、メロディーに合うように調整していきます。
1番を書いてしまってから、その後の展開を考えるよりずっと楽です。
さらに、まとまりができてドラマチックな構成を組む事が出来ます。


★楽曲のチカラを借りる★

煮詰まってしまったときは、「楽曲のチカラ」を借りましょう!
頭で考えていても仕方ありません。作詞をする楽曲を繰り返し聴いていると浮かんでくるイメージはありませんか?それをヒントにしてフレーズを書いてみましょう。
歌詞はメロディがあってこそのものなので、フレーズは楽曲の中にいるはずです。



★今回の課題★

上記の講座の内容を踏まえて実際に2番(2コーラス目)の歌詞を書いてみましょう。
尚、下記の課題曲でなく自作曲を使用して提出する事も可です。

 
ただし曲尺は極力、課題曲と同じ構成、長さにして下さい。(1コーラス分の曲尺になります)

  (課題曲の著作権はマスタードに帰属します。課題提出以外での無断使用はできません。)

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