プロ直伝!作詞講座⑦〜アイテムの選び方〜
プロ直伝!作詞講座⑦「アイテム(言葉)の選び方」
講師:高瀬愛虹
★言葉のもつイメージ★
歌詞には「青い空の下で白いパラソルを広げて‥」など、
描写を表すフレーズがあります。
例えば、夏がテーマの歌詞を書く時は、「水着」「すいか」「蛍」など、
夏を象徴するワードを盛り込むと、聞き手に夏のシチュエーションである事が
分かりやすく伝わりまね。
他にも、二人称を「キミ」にするか「あなた」にするかで、
その歌詞の印象が変わってきます。
どんな印象を受けるかは個人差はありますが、言葉そのものには、
それぞれが持つイメージがあるので、
歌詞を書く上でこういった言葉の選び方は重要なポイントになります。
★ビールか?コーラか?★
今回は言葉の選び方について、
「ビール」と「コーラ」を使ってレクチャーを進めて行きます。
「ビール」と「コーラ」は、同じ三文字の言葉で、
真ん中が「◯ー◯」というように伸びていて、響きが似ています。
「ビール」は20歳以上にならないと飲めないので、大人のイメージですね。
一方「コーラ」は大人も子供も飲みますが、ビールに比べると若者らしいイメージです。
例えば、サラリーマンが主人公の歌詞を書く場合、
以下のような二つの歌詞があったとします。
例1:「くたびれたスーツ ビールを飲みながら一駅歩く」
例2:「くたびれたスーツ コーラを飲みながら一駅歩く」
例1は、サラリーマンが主人公である事は直ぐに分かりますね。
例2は、くたびれたスーツに対して、
ビールよりも少し不似合いな、「コーラ」を飲んでいる事に引っかかりを与えます。
人によっては、「お酒が苦手な主人公なのかな」と思ってもらえるかも知れません。
さらに人によっては、「ビール」ではなくあえて、「コーラ」を飲んでいる事で、
主人公に対してどこか未熟さを感じ取るかも知れません。
もし、何か会社で上手くいかない事があって、リフレッシュするために、
あえて「コーラを飲んで一駅歩く」と、意図的にこのフレーズを書いたとします。
そのようなメッセージ性の場合は、
前後フレーズにさらなる描写や心情があるわけですが、
ここでの選択は「ビール」より「コーラ」の方が良い働きをしてくれると言えます。
★くたびれた?新しい?★
では次に、例2の「くたびれた」を同じ5文字の「新しい」に変えてみます。
例3:「新しいスーツ コーラを飲みながら一駅歩く」
こちらのフレーズですと、
主人公が新入社員というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
そして、例2にあった、悩んでいる印象はなく、爽やかなフレーズになります。
ではここから更に、「コーラ」を「ビール」に戻してみましょう。
例4:「新しいスーツ ビールを飲みながら一駅歩く」
「ビール」を飲んでいる、この例4より、
「コーラ」を飲んでいる例3の方がフレッシュさや若さを感じられると思います。
もちろん、例4は「新入社員かも?」という印象は受けますが、
「ただスーツを新調しただけ」とも受け取れますね。
いかがでしたでしょう?
例1〜4は言葉数は同じですが、読み手に抱かせるイメージが異なります。
一つ一つの言葉の選択や組み合わせ次第で、
歌詞の奥行きや広がりが変わってきますので、工夫をしてみて下さい!
※今回の音楽サプリはテーマの特性上、課題はありませんが、
マスタード会員の方は、ご自身の作詞された歌詞を筆者が添削する事ができます。
講師:高瀬愛虹
★言葉のもつイメージ★
歌詞には「青い空の下で白いパラソルを広げて‥」など、
描写を表すフレーズがあります。
例えば、夏がテーマの歌詞を書く時は、「水着」「すいか」「蛍」など、
夏を象徴するワードを盛り込むと、聞き手に夏のシチュエーションである事が
分かりやすく伝わりまね。
他にも、二人称を「キミ」にするか「あなた」にするかで、
その歌詞の印象が変わってきます。
どんな印象を受けるかは個人差はありますが、言葉そのものには、
それぞれが持つイメージがあるので、
歌詞を書く上でこういった言葉の選び方は重要なポイントになります。
★ビールか?コーラか?★
今回は言葉の選び方について、
「ビール」と「コーラ」を使ってレクチャーを進めて行きます。
「ビール」と「コーラ」は、同じ三文字の言葉で、
真ん中が「◯ー◯」というように伸びていて、響きが似ています。
「ビール」は20歳以上にならないと飲めないので、大人のイメージですね。
一方「コーラ」は大人も子供も飲みますが、ビールに比べると若者らしいイメージです。
例えば、サラリーマンが主人公の歌詞を書く場合、
以下のような二つの歌詞があったとします。
例1:「くたびれたスーツ ビールを飲みながら一駅歩く」
例2:「くたびれたスーツ コーラを飲みながら一駅歩く」
例1は、サラリーマンが主人公である事は直ぐに分かりますね。
例2は、くたびれたスーツに対して、
ビールよりも少し不似合いな、「コーラ」を飲んでいる事に引っかかりを与えます。
人によっては、「お酒が苦手な主人公なのかな」と思ってもらえるかも知れません。
さらに人によっては、「ビール」ではなくあえて、「コーラ」を飲んでいる事で、
主人公に対してどこか未熟さを感じ取るかも知れません。
もし、何か会社で上手くいかない事があって、リフレッシュするために、
あえて「コーラを飲んで一駅歩く」と、意図的にこのフレーズを書いたとします。
そのようなメッセージ性の場合は、
前後フレーズにさらなる描写や心情があるわけですが、
ここでの選択は「ビール」より「コーラ」の方が良い働きをしてくれると言えます。
★くたびれた?新しい?★
では次に、例2の「くたびれた」を同じ5文字の「新しい」に変えてみます。
例3:「新しいスーツ コーラを飲みながら一駅歩く」
こちらのフレーズですと、
主人公が新入社員というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
そして、例2にあった、悩んでいる印象はなく、爽やかなフレーズになります。
ではここから更に、「コーラ」を「ビール」に戻してみましょう。
例4:「新しいスーツ ビールを飲みながら一駅歩く」
「ビール」を飲んでいる、この例4より、
「コーラ」を飲んでいる例3の方がフレッシュさや若さを感じられると思います。
もちろん、例4は「新入社員かも?」という印象は受けますが、
「ただスーツを新調しただけ」とも受け取れますね。
いかがでしたでしょう?
例1〜4は言葉数は同じですが、読み手に抱かせるイメージが異なります。
一つ一つの言葉の選択や組み合わせ次第で、
歌詞の奥行きや広がりが変わってきますので、工夫をしてみて下さい!
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マスタード会員の方は、ご自身の作詞された歌詞を筆者が添削する事ができます。
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