プロ直伝!コードの付け方〜初歩編〜(課題つき!)
プロ直伝!コードの付け方
講師:田村信二
(課題は講師が添削とアドバイスをします!)
★鼻歌と一緒にコードも鳴っている!?★
僕の作曲方法は、鍵盤やギターなど楽器を使って作る事もありますが、
最近は思い浮かんだ時にスマホを使って、
鼻歌でメロディを録音しています。
1曲丸々録るということは、ほとんどなく、
多くはサビやAメロだけ、
または短いメロディの断片を
メモ代わりに記録しています。
当然、鼻歌な訳ですから、
単音のメロディだけを口ずさむことになります。
しかしそういった時でも、
実際は頭の中にはコードも一緒に鳴っています。
今はあまり見かけなくなりましたが、
飲み屋さんなどで、
お客さんのリクエストに答えて、
ギターを引きながら歌う、
「流し」の人は、曲を知っていたら、
自然と感覚的にコードも出てきます。
そういう人はメロディが出てきた時点で、
コードも一緒に鳴っているのではないかと思いますが、
皆さんはいかがでしょうか?
★キーから決めてみよう★
上記のように、
メロディと共にコードが頭に鳴っている人も、
そうでない人も、具体的にコードを付けてみましょう!
なるべく簡単に考えてみましょうね。
まずは、そのメロディが「何のキーか」を決める事から始まります。
Cのキー、Am(Aマイナー)のキーといった具合ですね。
最終的に歌う人のキーに変えますが、
とりあえずキーを決めて、
コードやコード進行を決めていきます。
「キー決め」の方法として、
1つの方法があります。
最後のメロディが、
例えば、ファ・ミ・レ・ドという終わり方だったら、
最後の音符はドですよね。(当たり前ですが。)
ここでポイントですが、
構成音がドを含むコードを考えてみます。
幾つかありますが、
大きくは、C、F,Am,Cm,Fmですね。
その中で、
終わり方として一番しっくりいくコードを、
そのメロディ(曲)のキーにします。
たとえば、キーをCに決めたとします。
その場合、Cのダイアトニックコードを使っていきます。
ダイアトニックコードとは、
難しいものではありません。
Cのキーの構成音である、
ドレミファソラシドを使ってコードにしたものです。
※これはメジャー・キーのダイアトニックコードになります。
★コード進行してみよう!★
基本的にコードチェンジする場所は、
小節の頭や3拍目などが多いですが、
変える場所の目安は、
メロディの変わり目です。
下記、ファー・ミ・レ・ドというメロディの場合、
●の所でコードを付けます。
コードの付け方も、前述のキー決めと同じように、
その音符が構成音になるコードを選びます。
1)上記の場合、最初の音がファなので、
ダイアトニックコード表をみて、
構成音にファが入っているコードは、
Dm、F,Bmが候補になりますね。
この中で、合いそうなものを選びます。
とりあえず、Dmに決めてみましょう。
2)次の小節目の頭の音符はドなので、
ドが構成音になるコードは
C、F,Amになります。
この中で、合いそうなものを選びます。
Cにしましょう。
ということで、
というコードが決まりました。
前後のコード進行の流れによって、
他のコードに変えてみましょう。
このメロディの場合、「F→C」や
「Dm→Am」でもOKです。
この辺は好みもありますが、
曲の世界観にあったもので、
流れを見て決めましょう。
その他、例えば3拍目など、
小節の頭でない場所にコードを入れる場合も、
基本的にはそのキーのダイアトニックスケールのコードの中から、
その音符が構成音になるコード(幾つかある)を選びます。
★コードが幼稚っぽく感じたら★
ここでは、比較的シンプルなコードを使いましたが、
童謡やフォークソング、ロックなどでは、
シンプルなコードの方が合っています。
しかし、現在のポップスにおいて、
そういったコードだけだと、
少し幼稚な印象や、素人っぽく聴こえる場合があります。
そういった時に便利なのが、
セブンス・コード(7th)です。
他に9thや11th、13thなどもありますが、
まずはセブンスだけでも全然響きが違ってくるので、
是非使ってみて下さい。
使い方ですが、あえて乱暴な言い方をすると、
取りあえずコード全てに7thを付けてしまって、
合わない(気に入らない)のは付けない、
という方法がオススメです。
ここまで、メロディが出来たときのコードの付け方を見てきました。
最終的には、メロディが出てきた時に、
感覚的にコードが出てくるようになるのが理想です。
そのためには、沢山の音楽を聴いて、
どういったコードが使われているのか?を
研究するのが早道です。
実際にギターや鍵盤などで、
引きながら確認していくといいですね。
★補足動画★
★今回の課題★
下の8小節のメロディに合わせて、
実際にコードを付けてみましょう。
(メロディは譜面と音声動画両方に収録しています。)
コードの付ける位置や、個数は自由です。
提出の際は投稿フォームにコードネームを直接入力して
提出して下さい。
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