コード・テンション講座1〜9thの使い方〜
コードテンション講座 第1回〜9thの使い方〜
講師:小谷野謙一
コードのテンションというと、
「なんか面倒くさそう‥」とか、
「おまけ的な存在」と感じられる方もいるかもしれませんが、
実はコード(和音)の色をガラリと変えてしまう、
不思議な魅力を持った存在です。
テンションはトニックやサブドミナントにも使用できますが、
今回からの4連載では、
最もテンションをよく使用する、
ドミナント7のコードに使えるテンションを、
その魅力と共に紹介していきます。
★煌びやかな響きを生み出す9th★
テンション9thとは、
ルートの長9度上の音です。(例えばCの9thはDになります)
ドミナント7のコードを「G7」で例えると、
コードの構成音はG(ルート)、B(3rd)、D(5th)、F(7th)になり、
テンション9thはAになります。
コードネームの書き方は、
「G7(9)」や、G7のGの斜め右上に小さく9と表記するほか、
「G9」と書く場合もあります。
音楽サプリでは便宜上、
「G7(9)」という表記の仕方をします。
9thが加わると、ドミナントのコードは、
「硬質な煌びやかさ」を持った響きに生まれ変わります。
ⅡーⅤーⅠのコード進行でその響きの違いを聞き比べてみましょう。
下の動画では、Ⅴが普通のドミナント(G7)が前半、
9thが加わったG7(9)が後半に流れます。
Ⅴ以外は前半も後半も同じコードですので、
Vのコードの響きだけでなく、
Ⅰへと繋がる連結感の違いも、感じ取ってみましょう。
如何でしょう?
前半の普通のG7は手堅い感じがするのに対して、
9thが加わった後半は、少し煌びやかな魅力があると思います。
テンションが加わった時の感じ方は、
人によって様々ですが、
自分なりの感じ方を元に、使い分けられることが大切です。
★しなやかな響きを生み出すb9th★
テンションb9thとは、
ルートの短9度上の音です。(例えばCのb9thは、Dbになります)
ドミナント7のコードを「G7」で例えると、
テンションb9thはAbになります。
コードネームの書き方は、
先ほどご紹介した9thと同じで、
9の手前にbを加えた形になります。
b9が加わると、「色っぽいような、独特のしなやかさ」を持った響きになります。
この響きは先ほど紹介した、
9thとは全く違ったキャラになります。
同時に、マイナー・キーを感じさせる力を持っています。
しかし、マイナー・キーにの中でしか使えない訳ではなく、
メジャー・キーのドミナントでも、
スパイスのように使って魅了的な効果を得ることができます。
今回も、ⅡーⅤーⅠのコード進行でその響きの違いを聞き比べてみましょう。
下の動画では、
マイナー・キーでⅤが普通のドミナント7の場合、
次にマイナー・キーでⅤに「b9」が加わった場合、
最後にメジャー・キーに「b9」が加わった場合の3パターンを聞き比べてみましょう。
前半の普通のG7は手堅い感じがするのに対して、
9thが加わった後半は、少し煌びやかな魅力があると思います。
テンションが加わった時の感じ方は、
人によって様々ですが、
自分なりの感じ方を元に、使い分けられることが大切です。
★しなやかな響きを生み出すb9th★
テンションb9thとは、
ルートの短9度上の音です。(例えばCのb9thは、Dbになります)
ドミナント7のコードを「G7」で例えると、
テンションb9thはAbになります。
コードネームの書き方は、
先ほどご紹介した9thと同じで、
9の手前にbを加えた形になります。
b9が加わると、「色っぽいような、独特のしなやかさ」を持った響きになります。
この響きは先ほど紹介した、
9thとは全く違ったキャラになります。
同時に、マイナー・キーを感じさせる力を持っています。
しかし、マイナー・キーにの中でしか使えない訳ではなく、
メジャー・キーのドミナントでも、
スパイスのように使って魅了的な効果を得ることができます。
今回も、ⅡーⅤーⅠのコード進行でその響きの違いを聞き比べてみましょう。
下の動画では、
マイナー・キーでⅤが普通のドミナント7の場合、
次にマイナー・キーでⅤに「b9」が加わった場合、
最後にメジャー・キーに「b9」が加わった場合の3パターンを聞き比べてみましょう。
さて如何でしょう?
b9thがマイナー・キーの中で非常にしなやかに響くことが、
感じて頂けたかと思います。
また、メジャー・キーの中で響く「b9th」の色っぽい響きにも、
是非注目して頂きたいと思います。
「9th」と「b9」が、それぞれ他では変えがたい独自の魅力を持っていることが、
分かって頂けたかと思います。
次回は「#9th」と「#11th」をご紹介致します。
※今回の音楽サプリは、
課題曲による作詞の課題はありませんが、
ご自身で作曲・アレンジした楽器曲のコード進行、
特にテンション部分について、講師から添削が受けられます。
(マスタードの有料会員の方のみ)
対象となる楽曲の尺は8小節分になりますので、
「楽曲の何分何秒〜何分何秒の部分を添削してほしい」
という形でご質問下さい。
投稿は、通常の質問欄からご送付下さい。
b9thがマイナー・キーの中で非常にしなやかに響くことが、
感じて頂けたかと思います。
また、メジャー・キーの中で響く「b9th」の色っぽい響きにも、
是非注目して頂きたいと思います。
「9th」と「b9」が、それぞれ他では変えがたい独自の魅力を持っていることが、
分かって頂けたかと思います。
次回は「#9th」と「#11th」をご紹介致します。
※今回の音楽サプリは、
課題曲による作詞の課題はありませんが、
ご自身で作曲・アレンジした楽器曲のコード進行、
特にテンション部分について、講師から添削が受けられます。
(マスタードの有料会員の方のみ)
対象となる楽曲の尺は8小節分になりますので、
「楽曲の何分何秒〜何分何秒の部分を添削してほしい」
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