オーケストレーション講座1〜音色の組み合わせ・その1〜
オーケストレーション講座 第1回
〜音色の組み合わせ1〜課題つき!
講師:小谷野謙一
★オーケストレーションの可能性★
この講座では「オーケストラの鳴らし方のコツ」として、
メロディを担当する楽器の組み合わせを紹介していきます。
オーケストラのアレンジをするとき、
メロディのパートをついつい、
単一のパートに任せていませんか?
オーケストラには、木管楽器、金管楽器、
打楽器、弦楽器のように、
数多くの楽器があります。
これらの楽器を幾つか組み合わせて鳴らすことで、
魅力的な「音色」を作ることに注目して欲しいと思います。
まるでシンセサイザーのように、
幾つもの音色を重ねて音色作りができる、
と考えれば分かりやすいでしょう。
★ヴァイオリンにプラスワン★
オーケストラのヴァイオリン群は、
オーケストラの曲で最もメロディを担当する比率の高いパートです。
今回はメロディを担当するヴァイオリン・パートに加えると効果的な楽器を、
幾つか紹介してみたいと思います。
今回のサンプル音源で用意したのは、
「ヴァイオリン群+トランペット」の効果です。
効果が分かりやすいように、
2小節のフレーズを2回繰り返して、
1回目のメロディはヴァイオリンのみで担当。
2回目のメロディはヴァイオリン+トランペットで演奏しています。
トランペットが加わったことで、
メロディはより煌びやかになったと思います。
★その他のオススメの組み合わせ★
・ヴァイオリン群+フルート
ストリングスにフルートの透明感が加わり、
爽やかな音色が生まれます。
特に高い音域では、鼻の奥にすっと抜けるような、
清潔感のある響きと言えるかもしれません。
・ヴァイオリン群+オーボエ
ストリングスにオーボエの鼻にかかったような響きが加わり、
独特のデリケートな音色が生まれます。
ヴァイオリン群単体より、
明らかに「叙情的な響き」と
言えるでしょう。
ヴァイオリン群のメロディに関しては、
これら以外にも、他の楽器との魅力的な組み合わせがあります。
是非とも色々な組み合わせを試してみてください。
<以下付記>
ヴァイオリン群の鳴らし方の可能性については、
他の楽器を加える方法以外にも効果的な演出があります。
以前連載した「ストリングスアレンジ講座(全8回)」でも紹介していますので、
是非そちらも参考にしてみてください。
★今回の課題★
上記の講座を踏まえ、
メロディに「ヴァイオリン群+その他の楽器」を加えてみて、
音源を作ってみましょう。
楽曲全てのメロディに楽器を組み合わせる必要はありません。
楽曲の一部、「ここで音色を組み合わせてみたい」と思った所で
構いません。
楽曲を提出される際は、
どこの箇所(例:何分何秒〜何分何秒)で、
ヴァイオリンと何の楽器を組み合わせたのかを、
記入欄に記載の上、投稿ください。
楽曲の長さは通常の投稿(Q&A)と同じく、
90秒まで(プラチナプランに加入の方は3分まで)となります。
90秒を超える楽曲を投稿される場合は、
視聴範囲も指定をお願い致します。
投稿の際は通常の質問欄から投稿下さい。
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