新プロ直伝!コードの付け方〜その1〜

新プロ直伝!コードの付け方 第1回
 ”自然なコードのつけ方を見つける

課題があります。講師が添削とアドバイスをします!)

講師:小谷野謙一


★自然なコード感とは?★

コードをつける時に大切なのは、
「違和感」を感じさせない、
「自然なコード感」を作り出すこと
です。

聴いていて、
「えっ?なんか変・・」と感じさせる事なく、
メロディを自然に包み込むコードを見るけることが
大事なのです。

巷の音楽で、「お!」と感じる、
刺激的なコードを耳にする事もあるかと思いますが、
「魅力ある刺激」と「整合性のない違和感」は
全く別ものです。

この違いをしっかりと感じることも、
自然なコードを見るける上で大事なことです。

刺激的なコードの当て方は、
後の回で紹介するとして、
今回は自然に滑らかなコード感を
生み出す例を紹介します。


★規則的な動き★


まずは下のサンプルメロディを聞いてみましょう。
音源動画の上に譜面も表示しています。

キーはCメジャーで4拍子、
8小節のシンプルなフレーズです。
(拍子が分かるようにカウントが入っています)


 
 
 
前半は2小節単位で、
後半は1小節単位で同じような音型(動き)を
繰り返しているのが特徴です。

このメロディにどんなコードが付くかを、
想像してみましょう。

では、私がコードをつけた音源を聴いてみましょう。
皆さんが予想していたものと違っていても、
全く問題はありません。

コードの当て方は、
各個人によって様々なイメージの違いがあるので、
そこも音楽の楽しさです。

ここで大切なのは、
自然なコード感を感じられるかです。



 
 
私がこのサンプルに付けたコードの特徴としては、
規則的な動き」である事が最大の特徴です。

前半の4小節は、
ベースが「ド→シ」と順番に下がっていきます。

このようにベースが順に(2度ずつ)下がっていくと、
自然な流れが生まれますよね。

多くのヒット曲でも耳にする超定番の進行です。
誰が聴いても馴染み深く聞けます。

一方で、後半の4小節は、
「ファ
→ミシ→ラ→レ→ソ→ド」と、
常に前の音の4度上(または5度下)へと
均等に動いていきます。

なぜこのような進行にしたかというと、
安定して均等な動きをする事で、
次の動きが予測できて安心感を与えられます。


こちらも定番なコード進行です。

前半と後半は違う種類の動きですが、
「規則的である」という点で共通しており、
自然で滑らかなコード感を生み出してくれます。

こういった規則的な進行は、
ポップスのヒット曲だけでなく、
ジャズの「枯れ葉」や、クラシックの
「パッヘルベルのカノン」など、
多くの名曲に見られるので、
ぜひ憶えておくと、便利です。

最後の小節だけは、直ぐにCに集結せずに、
余韻を残す終わり方をするために、
「F/C、Dm/C」を経由して、Cに繋げました。

ビートルズの「Let it be」でもAメロの括りには
似たような手法が使われていますので、
興味のある方は、調べて見てください。


今回の課題

下の音源動画のメロディは「規則的なコード進行」が
当てはまるようになっています。
どんなコードが付けられるか、チャレンジしてみましょう。

提出の際は、音源付きで提出頂いても、
もちろん結構ですが、必ずコードネームを記載の上、
提出してください。テキストファイルでも、
投稿欄に直接コードネームを記入頂く形でも結構です。

(本サプリの楽曲の著作権は小谷野謙一に帰属します。)


 


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