シンセのプリセットを活用するテクニック〜その2〜
プロ直伝!シンセのプリセット音と活用するテクニック〜その2〜
講師:小谷野謙一
★今回はフィルター!★
フィルターで音色の「明暗」や「音のクセ」を調整して問題を解決!
一般的なシンセ音源では、主にフィルターのセクションで音色を調整します。
フィルターを使って音色を調整する音源方式を「減算式」と呼びますが、
これは50年以上前にアナログ・シンセサイザーが誕生してから現在まで脈々と受け継がれている、
「音作りの方式」です。
今回は、フィルター・セクションの中でも、特に大きな役割を持っている「カットオフ・フリケンシー」と「レゾナンス」の2つのパラメータについて、その操作のノウハウをご紹介しましょう。
★フィルターの2つの重要なパラメータ★
講師:小谷野謙一
★今回はフィルター!★
フィルターで音色の「明暗」や「音のクセ」を調整して問題を解決!
一般的なシンセ音源では、主にフィルターのセクションで音色を調整します。
フィルターを使って音色を調整する音源方式を「減算式」と呼びますが、
これは50年以上前にアナログ・シンセサイザーが誕生してから現在まで脈々と受け継がれている、
「音作りの方式」です。
今回は、フィルター・セクションの中でも、特に大きな役割を持っている「カットオフ・フリケンシー」と「レゾナンス」の2つのパラメータについて、その操作のノウハウをご紹介しましょう。
★フィルターの2つの重要なパラメータ★
Cutoff(Cutoff frequency):フィルターは、音を通過させる周波数を指定して、
不要な成分を通過させない(つまり削り取る)機能を持っています。
このカットオフは、「どの成分を通過させるか」を決めるパラメータです。
ローパスフィルターの場合は、設定値より高い成分が通過できず、ハイパスフィルターの場合は、
逆に設定値より低い成分が通過できなくなります。
Rez(Resonance):「Cutoff」で削った切り口の成分を強調するパラメーターです。
値を大きくするほど音にクセが付き、値が小さいほどサッパリとした音になります。
★よくある悩みを解決しよう!★(ここからは下部掲載の補足動画で音の違いが確認できます)
*「音の明るさ」に関する良くある悩み*
<例1>「音色のニュアンスは気に入ったが、音色がこもった感じでヌケが悪い。」
<例2>「音色がギラギラと派手で目立ちすぎるので、もう少し地味にしたい。」
*解決方法*
こんな時は、フィルターの「Cutoff(カットオフ)」を調節してみましょう。
一般的なLP(ローパス)フィルターの場合、値が大きいほど明るくなり、値を低くすると暗い音になります。
派手にしたい場合は「Cutoff」の値を高めに、地味な音にしたい場合は小さめにしてみると、
問題は解決できるでしょう。
「Cutoff」は値を下げすぎてしまうと音が聞こえなくなってしまうことがありますので、
慎重に調整して下さい。
一方でフィルターのタイプがHP(ハイパス)の場合は、値が大きいほど軽くなり、値を低くすると重厚になります。
この他にバンドパス・フィルターというのもありますが、この場合は、値が大きいほど高い帯域のみになり、
値を低くすると低い帯域のみになります。
*「音の存在感」や「クセの強さ」に関する良くある悩み*
<例1>音色に存在感が今ひとつ足りない。もう少し目立つ音にしたい。
<例2>音色がエグ過ぎるので、もう少し無難な音にしたい。
*解決方法*
こんな時はフィルターの「Rez(レゾナンス)」を調整してみましょう。
値が小さければ小さいほどアッサリとした音になり、値を大きくするほど音にクセが付いて、エグいサウンドへと変わります。
音色の存在感を増したい時には値を大きめに、逆にサッパリとしたサウンドにしたい場合は値を下げてみると解決するでしょう。
「Rez」の値を急激に上げると、思わぬ音量増大が起こる事がありますので、慎重に操作しましょう。
*シンセらしさを演出したい時は?*
いわゆる「アナログシンセ」らしい響きと言えば、フレーズの中で「ビョン、ビューン、ギュン、ギューン」と音色が変化することだと思います。
そんなサウンドが欲しいのに、「ピー」とか「ポー」といった単調な響きしか得られないのでは残念です。
そんな時には、シンセらしさを演出するフィルターセッティングのコツがあります!
*解決方法*
「アナログシンセ」らしい音色変化は「Cutoff(カットオフ)」と「Rez(レゾナンス)」の合わせ技で生み出します。
まず「Rez」の値を高めにしたら、フレーズを鳴らしながら「Cutoff」の値を変化させてみましょう。
まずはマウスで動かしてみましょう。選択した音色にもよりますが、きっと期待以上の結果が得られるでしょう。
少し知識のある方は、「カットオフの値」をヴェロシティ(弾く強さ)やDAWのオートメーションで変化させてみても良いでしょう。きっとプロ顔負けのシンセサウンドが手に入るはずです。
☆補足動画☆
不要な成分を通過させない(つまり削り取る)機能を持っています。
このカットオフは、「どの成分を通過させるか」を決めるパラメータです。
ローパスフィルターの場合は、設定値より高い成分が通過できず、ハイパスフィルターの場合は、
逆に設定値より低い成分が通過できなくなります。
Rez(Resonance):「Cutoff」で削った切り口の成分を強調するパラメーターです。
値を大きくするほど音にクセが付き、値が小さいほどサッパリとした音になります。
★よくある悩みを解決しよう!★(ここからは下部掲載の補足動画で音の違いが確認できます)
*「音の明るさ」に関する良くある悩み*
<例1>「音色のニュアンスは気に入ったが、音色がこもった感じでヌケが悪い。」
<例2>「音色がギラギラと派手で目立ちすぎるので、もう少し地味にしたい。」
*解決方法*
こんな時は、フィルターの「Cutoff(カットオフ)」を調節してみましょう。
一般的なLP(ローパス)フィルターの場合、値が大きいほど明るくなり、値を低くすると暗い音になります。
派手にしたい場合は「Cutoff」の値を高めに、地味な音にしたい場合は小さめにしてみると、
問題は解決できるでしょう。
「Cutoff」は値を下げすぎてしまうと音が聞こえなくなってしまうことがありますので、
慎重に調整して下さい。
一方でフィルターのタイプがHP(ハイパス)の場合は、値が大きいほど軽くなり、値を低くすると重厚になります。
この他にバンドパス・フィルターというのもありますが、この場合は、値が大きいほど高い帯域のみになり、
値を低くすると低い帯域のみになります。
*「音の存在感」や「クセの強さ」に関する良くある悩み*
<例1>音色に存在感が今ひとつ足りない。もう少し目立つ音にしたい。
<例2>音色がエグ過ぎるので、もう少し無難な音にしたい。
*解決方法*
こんな時はフィルターの「Rez(レゾナンス)」を調整してみましょう。
値が小さければ小さいほどアッサリとした音になり、値を大きくするほど音にクセが付いて、エグいサウンドへと変わります。
音色の存在感を増したい時には値を大きめに、逆にサッパリとしたサウンドにしたい場合は値を下げてみると解決するでしょう。
「Rez」の値を急激に上げると、思わぬ音量増大が起こる事がありますので、慎重に操作しましょう。
*シンセらしさを演出したい時は?*
いわゆる「アナログシンセ」らしい響きと言えば、フレーズの中で「ビョン、ビューン、ギュン、ギューン」と音色が変化することだと思います。
そんなサウンドが欲しいのに、「ピー」とか「ポー」といった単調な響きしか得られないのでは残念です。
そんな時には、シンセらしさを演出するフィルターセッティングのコツがあります!
*解決方法*
「アナログシンセ」らしい音色変化は「Cutoff(カットオフ)」と「Rez(レゾナンス)」の合わせ技で生み出します。
まず「Rez」の値を高めにしたら、フレーズを鳴らしながら「Cutoff」の値を変化させてみましょう。
まずはマウスで動かしてみましょう。選択した音色にもよりますが、きっと期待以上の結果が得られるでしょう。
少し知識のある方は、「カットオフの値」をヴェロシティ(弾く強さ)やDAWのオートメーションで変化させてみても良いでしょう。きっとプロ顔負けのシンセサウンドが手に入るはずです。
☆補足動画☆
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