プロ直伝!「転調」のやり方
プロ直伝!転調のやり方(課題は講師が添削とアドバイスをします!)講師:田村信二
★転調の効果とは?★
転調の1番の効果は、やはり曲にメリハリをつけるということです。
曲の中で変化が生まれることで、飽きさせない効果があります。
ほとんどの曲は1つのキーで1曲が完結しますが、
たとえばサビで転調する(キーが変わる)ことでインパクトが付き、
サビがよりよく聞こえたりもします。
サビがよりよく聞こえたりもします。
転調は昔から使われていて、
よく使われるのは、「曲の最後の方で、サビを半音上がる転調」です。
バラードなんかは非常に有効で、「これでもか!」とゴリ押しで、
盛り上げる効果があります。感動もアップします。
MISIAの「Everything」などが良い例ですね。
転調の効果には実はもう一つあり、
そういった時に、たとえば、サビを3度下げる転調を使うことで、
★転調のやり方★
といったやり方があります。
◯まず、1つめの「転調しましすよ〜」という予告を入れる方法の例を挙げてみます。
G7がBメロの最後のコードになっていますが、
G7は上記のとおりCのドミナントに当たるので、
通常はこの後のコードはCになり、Aへ転調するとは予測できません。
この方法が「予告なしに、いきなり転調するパターン」になります。
★転調の注意点★
★転調のパターン★
サビで転調するパターンは、半音、2音、3音などなど上がるパターンと
逆に下がる転調もあります。理論的には個々に理由がありますが、
個人的には、どの調にいっても「聴感上よければいい」のだと思います。
転調の効果には実はもう一つあり、
「最初に考えたメロディの音域が、広くなり過ぎてしまった場合」の対処として
使うことが出来ます。
使うことが出来ます。
もちろん、AメロやBメロ、またはサビを考え直す、という選択肢がありますが、
「どのメロディも捨てがたく、生かしたい」という場合に使えます。
そういった時に、たとえば、サビを3度下げる転調を使うことで、
音域内に収まり、解消出来る場合があります。
しかもインパクトがあるというメリットもあります。
今回は、その「サビで3音下がる転調」を次のコーナーで例に挙げてみます。
感覚的には、今までのキーから下がる転調は、盛り下がりそうな
印象を受けますが、上手く転調することで、非常に効果があります。
★転調のやり方★
転調の仕方としては、
◯サビ前の1小節等に「転調しますよ〜」という予告(転調するキーのコード)を入れておく。
◯予告なしにいきなり転調する。
◯予告なしにいきなり転調する。
◯まず、1つめの「転調しましすよ〜」という予告を入れる方法の例を挙げてみます。
※「ー」が1小節、「・」は2拍を表わす
【Bメロ】
【Bメロ】
FM7ーEm7ーDm7・G7ーC・C7
FM7ーEm7・Am7ーDm7
Esus4・E7 ← この1小節でCからAに転調
【サビ】
AーDーEーA
G♭mーBーDーE7
AーDーE・Fdim7ーG♭m
D・EーD♭m・G♭mーBmーEsus4・E7
A
Gsus4・G7 ← この1小節でAからCに戻る転調
【Aメロ】
Cー 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◯続いて2つ目の予告なしにいきなり転調する例です。
◯続いて2つ目の予告なしにいきなり転調する例です。
【Bメロ】
FM7ーEm7ーDm7・G7ーC・C7
FM7ーEm7・Am7ーDm7ーG7
【サビ】
AーDーEーA
G♭mーBーDーE7
AーDーE・Fdim7ーG♭m
D・EーD♭m・G♭mーBmーEsus4・E7
A
Gsus4・G7 ← この1小節でAからCに戻る転調
【Aメロ】
Cー 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この2つの例は基本的には全て同じコード進行で、
唯一、Bメロからサビへ接続する箇所のみが違っているのが分かりますね。
1つ目の「予告あり」の例は、サビの直前にEsus4・E7のコードを入れていますね。
E7とはAのドミナントに当たるコードなので、
これを入れる事で、「Aに転調するのかな?」という予測を
聞き手に与える効果があります。
また、サビからAメロに戻る際にGsus4・G7を入れていますが、
G7はCのドミナントに当たるコードになるので、
これによって、またCのキーに戻るという予告を入れる事になる訳です。
一方で2つ目の例のBメロからサビへの接続ですが、この2つの例は基本的には全て同じコード進行で、
唯一、Bメロからサビへ接続する箇所のみが違っているのが分かりますね。
1つ目の「予告あり」の例は、サビの直前にEsus4・E7のコードを入れていますね。
E7とはAのドミナントに当たるコードなので、
これを入れる事で、「Aに転調するのかな?」という予測を
聞き手に与える効果があります。
また、サビからAメロに戻る際にGsus4・G7を入れていますが、
G7はCのドミナントに当たるコードになるので、
これによって、またCのキーに戻るという予告を入れる事になる訳です。
G7がBメロの最後のコードになっていますが、
G7は上記のとおりCのドミナントに当たるので、
通常はこの後のコードはCになり、Aへ転調するとは予測できません。
この方法が「予告なしに、いきなり転調するパターン」になります。
★転調の注意点★
歌モノだと、いきなり転調すると、「歌えない、歌いにくい」という事があるので、
「歌いやすいかどうか?」の注意は必要です。
また、いきなり転調することで、インパクトが出て良い場合もあれば、
逆に前置き「予告」がある方が聴いていて気持ちがいい、という場合もあります。
また、いきなり転調することで、インパクトが出て良い場合もあれば、
逆に前置き「予告」がある方が聴いていて気持ちがいい、という場合もあります。
転調は聞き手が自然に聞こえなければ、
単に取って付けたような感じ、になるからです。
その曲の流れで決める事が大切です。
その曲の流れで決める事が大切です。
ちなみに、「転調」と「移調」の違いですが、
転調は曲中でキーを変えることですが、
移調は既にその曲のキーが決まっているけれど、
歌う場合に、「高すぎる、低すぎる」といった場合に、キーを変えることを移調と言います。
歌う場合に、「高すぎる、低すぎる」といった場合に、キーを変えることを移調と言います。
カラオケで、+1とかオケのキーを変えるのは、「移調」ですね。
★今回の課題★
★今回の課題★
今回のサプリの例にも出した、「3音下がる」というパターンで、
Bメロ(例えば8小節など)からサビ(8小節や16小節)流れを作って下さい。
小節数はお任せですが、「コード進行」と「メロディ」を自分で考えて、作って下さい。
少しハードルが高いですが、非常に今後役立つ課題です。
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