シンセのプリセットを活用するテクニック〜その3〜
プロ直伝!シンセのプリセット音と活用するテクニック〜その3〜
講師:小谷野謙一 (最後に補足動画がありますので、参考にしながら読み進めて下さい。)
★最終回はLFOです!★
*さまざま「揺らぎ」を調整して問題を解決しよう!*
一般的なシンセ音源では、「LFO(揺らぎを生み出すセクション)」を使って、
さまざまなパラメータに影響を与え、多様な効果を生み出しています。
今回は、ともすると単調な響きになってしまいがちなシンセサウンドに、
「しなやかさ」や、「ふくよかさ」、「周期的なサウンド変化」を与える「LFO」について、
その操作のノウハウをご紹介しましょう。
<LFOとは?>
LFO(Low Frequency Oscillator)=これは、人間の可聴帯域よりも低い周波数を発信する
セクションで、シンセサイザーのさまざまなパラメータに揺らぎを与える事が出来ます。
揺らぎの速度は、数秒間に1回から1秒間に数十回程度の範囲で調整できるものが一般的ですが、
テンポに同期させたり、小節数で指定することが出来るものもあります。
<3種類ある「揺らぎの効果」とは?>
1.<ビブラート>: OscillatorのPitch(音高)に揺らぎを与える方法。
Pitch(音の高さ)に周期的な揺らぎを加えて得られる効果の事を「ビブラート」と呼びます。
サウンドに独特のしなやかさと艶やかさが生まれるので、非常によく使われるテクニックの一つです。
2.<ワウ>: FilterのCutoff(音色)に揺らぎを与える方法。
Cutoffは音色の明暗を決めるパラメータです。このパラメータに周期的な変化を与えて得られる効果のことを「ワウ(もしくはワウ・ワウ)」と呼びます。
呼び名の通り「ワウワウ」と音色変化するので、とても特徴的なサウンドが得られます。
3.<トレモロ> :AmpのLevel(音量)に揺らぎを与える方法。
音量に周期的な変化を与えて得られる効果のことを「トレモロ」と呼びます。
このトレモロと言う言葉には「震える」という意味があり、緩やかな周期では、「ふわふわ」と
ふくよかな揺れに感じますが、周期速度が速くなると震えるような効果を生み出します。
以上から、この3種類の効果のどれが欲しいのかをしっかり意識しましょう。
「ビブラート」ならばオシレータ・セクションにある「Modulation」(もしくはVibrato)、
「ワウ」ならばフィルターセクションにある「Modulation」、
「トレモロ」ならばアンプ・セクションにある「Modulation」にLFOをアサインして、
その値を上げてみましょう。
※注意※シンセサイザーによって、各セクションのLFOの掛かり具合を調節するパラメータには、
さまざまな呼び名があります。「Mod」「Modulation」「LFO」等々。
*良くある悩みを解決!*
<悩み・例1>
揺れの周期が遅すぎる、もしくは速すぎるので調節したい。
<解決方法>
揺れの速度を調節するパラメータには「speed」「rate」「Freq.(Frequency)」「sync」など
さまざまな呼び名が使われる事があります。
また、速度値ではなく音符単位で調整できるものもあるので、お手持ちの音源では、
どのような呼び名になっているか調べて、調整してみましょう。
本コラムで使用しているソフトシンセ「podolski」で速度調整の実演を補足動画にて収録していますので、是非参考にして下さい。
<悩み・例2>
もっと違った揺れ方にしたい。
<解決方法>
LFOの揺らぎは波形の図形が書かれたスイッチや「Waveform」等のパラメータで、
選択することが出来ます。
揺れ方には、滑らかな上下動(sine波)やギザギザした動き(Saw波)、断続的な上下動(Pulse波)、不規則な動き(random波)があります。
LFOの効果では、思いもよらないサウンド変化が起こる事がありますので、「揺れの速度」「揺れ方」を調整、選択する場合には必ず音を鳴らしながら調整する事をお奨めします。
こちらも補足動画にて実演しております。
<悩み・例3>
シンセパネルを見て「オシレータのピッチ」「フィルターのカットオフ」「アンプのレベル」の
いずれにもLFOが作用していない・・のにサウンドに揺らぎがある場合はどうすればいいのか?
<解決方法>
実際、多様な音作りが出来るシンセ音源では「ビブラート」「ワウ」「トレモロ」の
いずれでも無い揺らぎを付けられる場合があります。
そんな時は、どのパラメータが「LFO」で揺らいでいるのかを探しましょう。
各パラメータのモジュレータの選択肢の中に「LFO」が選択されているものが無いかを
調べてみれば、きっと見つかるはずです。
LFOの選択がスイッチで切り変わるものや、ポップアップで選択するものなどなど、
色々な方式のものがあるので注意が必要ですが、LFOによって揺らいでいるパラメータが見つかれば解決します。そのパラメータの「amount」「depth」等を調整して、掛かり具合を調整してみましょう。
<補足動画>
講師:小谷野謙一 (最後に補足動画がありますので、参考にしながら読み進めて下さい。)
★最終回はLFOです!★
*さまざま「揺らぎ」を調整して問題を解決しよう!*
一般的なシンセ音源では、「LFO(揺らぎを生み出すセクション)」を使って、
さまざまなパラメータに影響を与え、多様な効果を生み出しています。
今回は、ともすると単調な響きになってしまいがちなシンセサウンドに、
「しなやかさ」や、「ふくよかさ」、「周期的なサウンド変化」を与える「LFO」について、
その操作のノウハウをご紹介しましょう。
<LFOとは?>
LFO(Low Frequency Oscillator)=これは、人間の可聴帯域よりも低い周波数を発信する
セクションで、シンセサイザーのさまざまなパラメータに揺らぎを与える事が出来ます。
揺らぎの速度は、数秒間に1回から1秒間に数十回程度の範囲で調整できるものが一般的ですが、
テンポに同期させたり、小節数で指定することが出来るものもあります。
<3種類ある「揺らぎの効果」とは?>
1.<ビブラート>: OscillatorのPitch(音高)に揺らぎを与える方法。
Pitch(音の高さ)に周期的な揺らぎを加えて得られる効果の事を「ビブラート」と呼びます。
サウンドに独特のしなやかさと艶やかさが生まれるので、非常によく使われるテクニックの一つです。
2.<ワウ>: FilterのCutoff(音色)に揺らぎを与える方法。
Cutoffは音色の明暗を決めるパラメータです。このパラメータに周期的な変化を与えて得られる効果のことを「ワウ(もしくはワウ・ワウ)」と呼びます。
呼び名の通り「ワウワウ」と音色変化するので、とても特徴的なサウンドが得られます。
3.<トレモロ> :AmpのLevel(音量)に揺らぎを与える方法。
音量に周期的な変化を与えて得られる効果のことを「トレモロ」と呼びます。
このトレモロと言う言葉には「震える」という意味があり、緩やかな周期では、「ふわふわ」と
ふくよかな揺れに感じますが、周期速度が速くなると震えるような効果を生み出します。
以上から、この3種類の効果のどれが欲しいのかをしっかり意識しましょう。
「ビブラート」ならばオシレータ・セクションにある「Modulation」(もしくはVibrato)、
「ワウ」ならばフィルターセクションにある「Modulation」、
「トレモロ」ならばアンプ・セクションにある「Modulation」にLFOをアサインして、
その値を上げてみましょう。
※注意※シンセサイザーによって、各セクションのLFOの掛かり具合を調節するパラメータには、
さまざまな呼び名があります。「Mod」「Modulation」「LFO」等々。
*良くある悩みを解決!*
<悩み・例1>
揺れの周期が遅すぎる、もしくは速すぎるので調節したい。
<解決方法>
揺れの速度を調節するパラメータには「speed」「rate」「Freq.(Frequency)」「sync」など
さまざまな呼び名が使われる事があります。
また、速度値ではなく音符単位で調整できるものもあるので、お手持ちの音源では、
どのような呼び名になっているか調べて、調整してみましょう。
本コラムで使用しているソフトシンセ「podolski」で速度調整の実演を補足動画にて収録していますので、是非参考にして下さい。
<悩み・例2>
もっと違った揺れ方にしたい。
<解決方法>
LFOの揺らぎは波形の図形が書かれたスイッチや「Waveform」等のパラメータで、
選択することが出来ます。
揺れ方には、滑らかな上下動(sine波)やギザギザした動き(Saw波)、断続的な上下動(Pulse波)、不規則な動き(random波)があります。
LFOの効果では、思いもよらないサウンド変化が起こる事がありますので、「揺れの速度」「揺れ方」を調整、選択する場合には必ず音を鳴らしながら調整する事をお奨めします。
こちらも補足動画にて実演しております。
<悩み・例3>
シンセパネルを見て「オシレータのピッチ」「フィルターのカットオフ」「アンプのレベル」の
いずれにもLFOが作用していない・・のにサウンドに揺らぎがある場合はどうすればいいのか?
<解決方法>
実際、多様な音作りが出来るシンセ音源では「ビブラート」「ワウ」「トレモロ」の
いずれでも無い揺らぎを付けられる場合があります。
そんな時は、どのパラメータが「LFO」で揺らいでいるのかを探しましょう。
各パラメータのモジュレータの選択肢の中に「LFO」が選択されているものが無いかを
調べてみれば、きっと見つかるはずです。
LFOの選択がスイッチで切り変わるものや、ポップアップで選択するものなどなど、
色々な方式のものがあるので注意が必要ですが、LFOによって揺らいでいるパラメータが見つかれば解決します。そのパラメータの「amount」「depth」等を調整して、掛かり具合を調整してみましょう。
<補足動画>
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